昨日の「さばく」もですが、「ずる」も標準語とは全然違う使い方ばしますね。
他県出身の方が長崎に嫁いできたばかりん頃、旦那さんと一緒にタクシーに乗った時に「もうちょっとずって」って言われて、「何ばしたらいいとかわからんやった」と苦笑いしとりました。
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A 「こん電車混んどるねー」
B 「あん人のもーちっとずってくれたら、あそこにもう一人座れるとにねぇ」
A 「そがんふとか声で言わんでよ」
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これを英語で言うたら、こがん感じになります。
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A: This train is so crowded.
B: If that guy scooted over a little, one more person could sit down there.
A: Don’t say that so loud.
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Bさんの発言は「仮定法過去」ってヤツです。高校の英語の授業ばまじめに聞いとった人はお分かりでしょうが、こいは「現在の事実に反することば仮定・想像・願望する」場合に使うとでしたね。「もーちっとずってくれたらよかとに」というBさんの思いに反して、「あん人」はかなり中途半端な位置に座っとっとでしょーね。
あと、「ずってくれたら」ば”scooted over”って訳しましたが、”moved over”でも大丈夫です。ばってん、こがんシチュエーションん時は、scootん方がよー使われるごたんです。ちなみに、スクーター(原チャリ)はscooterです。
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