海外におったら、お店の出入り口とかで知らん男ん人でも大抵はさっとドアば開けて押さえとってくれて”After you.“って言うてくれらすけん、ちゃんとそん心構えばしとるし”Thank you.”って笑顔で言えるとですけど、日本やったらまぁまずなかけん、先日浜ん町でそがん紳士に出くわした時には、ホントにびっくいしました。
辛うじて「ありがとうございます」っては言うたけど、笑顔はたぶん間に合わんやったなー。オニイチャン、ゴメンね、けどオバチャンはうれしかったばい!
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A 「浜屋でエレベーターに乗っとったらさ、1階で降りる時にわっ(若)か男ん人の『先んどうぞ』って言うて待ってくれらしてさ、びっくいしたー」
B 「へぇ、長崎にもそがん人のおらすとねぇ」
A 「オバチャン、ちょっとトキメいたー」
B 「良かったねぇ、女性扱いしてもろて。こん年になったらなかなかなかもんね」
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これを英語で言うたら、こがん感じになります。
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A: I was in the elevator at Hamaya, and when I got off at the 1st floor, a young guy said “After you” and waited for me. It was surprising.
B: Wow, I didn’t know such a gentlemen is in our town.
A: Ma’am’s heart beat a bit faster than usual.
B: That’s great that you were treated as a lady. It’s rare at our age.
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今回、自分のことば「オバチャン」って言う部分ば”Ma’am”って訳したとですけど、英語ネイティブの人はまずこがん言い方はたぶんせんで、ただ”My heart beat…”って言うと思います。そいけん英語ネイティブと話す時に本当に使こうたら、だい(誰)んことかパッとわからんで軽く混乱さすかも。”We Japanese tend to call ourselves like this.”(日本人は自分のことばついこがん呼び方すっとさねー)とか何とか、ちょっと文化的背景の違いば説明せんば場合もあるでしょうね。
日本語って人称が相対的(relative)やけん、相手によってに変わるとが当たり前で、特に子供のおる時とかは、そん子供から見た立場ば一人称に使うとですよね。学校で「先生に見してごらん」とか、迷子ば預かった交番で「おまわりさんに名前ば教えてくれんね」とか。けど、英語やったら、誰が相手でも”I”、”my”、”me”っていう絶対的(absolute)なもんで、そこば崩すってほとんどなかとですよねー。
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