「もやい」って長崎弁って思うとったら、「もやい」自体は日本全国で使われとるとですね。村とか地域の人が一緒にする作業ば「もやいしごと」って言うたりとか。昔は機械ものうして農作業ば互いに助けおうてしおったけん、普通にいろんな場面で使いおったとでしょうけどね。
でもまぁ、精霊流しん時の「もやい船」はさすがに長崎独特のもんでしょうね。
お盆の前に慌てて墓ん掃除に行って、盆棚ば飾って、提灯ば出して、迎え火ば焚いて、ってしたと思うたら、今日はもう送り火。3日間なんて早やかですねー。
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A 「渡辺さん家の船はやっぱいふとかねー」
B 「ほんなごて、うちん町内のもやい船よりふとかたい」
A 「うわ、爆竹のすごさー!」
B 「何て?聞こえん!」
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これを英語で言うたら、こがん感じになります。
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A: Watanabe family’s boat is big as expected.
B: Yeah, it is. It’s larger than the joint spirit boat of our neighbours.
A: Oh, those firecrackers are terribly noisy!
B: What? I can’t hear you!
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もやい船は「共同の精霊船」ってことで”joint spirit boat“って訳してみました。まぁ、こんだけじゃもちろん何のことか、長崎の精霊流しば知らん人にはわからんやろうけん、写真でん使って説明の必要かでしょうね。
という訳で、精霊流し見物にお出かけの観光客の皆さん、爆竹は沿道にも飛んで来っけん、肌の露出は控えめにして、耳栓ばお忘れなく。
(って、今年はもう手遅れけど)
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